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昌朋カフェブログ

内因

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今年は戊戌の年ですから、やはり何かと災が多い年だと感じます。

土の中でも戊戌は陽の土でなおかつ重たい土ですから、早く今年が過ぎてほしいと思います。腎が弱い方だと重たい土から剋されて病気が慢性化したり腎関係の病が悪化したり、木は逆剋に合いますし、剋す土自体も悪化しますから脾胃も心配です。外因ではなく内因によってクヨクヨするような心配事が増えたりと、そんな年ではないかと感じます。

精神面について少し。人は大きく分けて2つの考え方を常に有しています。まさしく陰と陽の2つの考え方です。「陽」は軽い、陽気な、楽しい、浮遊、暖かい、光、明るい、夏、そんなイメージです。「陰」とは暗い、陰気な、沈む、吐く、寒い、隠れる、冬、そんなイメージです。

ですから自身が一定の同じ考え方のみを有している人は世の中にはいらっしゃいません。前向きになれる時と過去ばかりにとらわれる時などがあるように、陽気な考え方、陰気な考え方があります。人が「悩む」のもそのためです。ただ、それら全てを含めて「自身の考え方」だと理解する事が大切です。季節や天候が移り変わるように人の気持ちも移り変わるのが当たり前です。昨日と今日がまったく違っていたとしても特別な事ではないということ。ただ一つだけ、心の養生で大切な事は「陰にかたより過ぎないこと」です。

「陰」は暗い、闇、深い、それらの要素が強ければただただ深く自問自答してその考え方から抜け出す事が困難になります。深く悩みすぎれば脾胃もやられ、食が細くなれば気も補ずにさらに陽気な考え方から遠のいていくばかりになります。

例えば「怒り」が発動すると身体は熱を帯びてくるような感覚になり気が上昇します。心臓の鼓動は早くなり脈は乱れます。この時、身体に大きな不可がかかっているということを理解しなければなりません。感情の大きな波は、その瞬間、瞬間に身体に不可を与え、病のきっかけ、原因を自身でつくりだしてしまっています。「心が乱れぬように」とよく言われるのはこのためです。

好きな人を想い過ぎて、顔にたくさんのニキビができた子がいました。若い頃にありそうな話ですが。便秘になり10日ほど便も出ない状態で過ごしていたようです。感情の影響はすごいと思いましたが、悩む・思うという感情一つで身体は反応します。

といっても人は生きている間に大なり小なり様々な出来事が起こります。それらを重く受け止めずに生きていくことができる方もいらっしゃいますし、小さな物事でもけつまずいて動けない方もいらっしゃいます。

心と体は表裏の関係です。普段の食をしっかりする、ということはいざという時の出来事に打ち勝つ力を常に蓄えておく、ということに繋がります。精神面なのだから食はさほど関係がないと思われるかもしれませんが、過ぎる感情を抑え心を保つにはまず食です。食を調えれば感情は徐々に調えられます。

例えば突拍子のない出来事が起こり、怒りや悲しみなどの感情が湧き出たとして、「何だか食欲がない」と食べずにいれば気を補うことができず、過ぎた感情を抑え「平」に戻すことができません。バランスを崩してしまえばあっという間に水・木・火・土・金は崩れます。

外的(風邪やインフルエンザなど)要因が原因の病ももちろん大変ですが、内因は自身の考え方や見方、あり方などを見直さなければ中々抜け出す事が困難になります。40代50代の引きこもりの方が増えているそうです。母の友人のお子さんにもそういう方がいらっしゃいます。身近な事なのだと痛感します。大切なことは食を調え、太陽の陽気をいただくこと。そう、朝に目覚めて活動することです。私も朝は必ず部屋のカーテンを開け、めいっぱい日差しを部屋にそそぎ入れます。

食欲がないな、という時でもいつもと変わらず必ず食べます。もちろん心が乱れている時はおいしいと感じません。なまりでも食べているような、ただただ食べ物を放り込んでいる感覚かもしれませんが、少々無理にでも食べることがおすすめです。そういった時は塩のみを入れた真っ白な白粥でもいいと思います。卵を入れてもいいですし、胃に優しいものだと食べられます。できれば市販の出来たお粥ではなく、きちんと米から炊いて下さい。出来た加工品に愛情はありません。鍋で米から炊いても30分もかかりません。

人は乱れやすい時期やうまくいかない時期はいつもあります。それが生きている証拠ですから。人間は動物と違い、感情がとても複雑です。それらの感情に自身が振り回されず陰と陽の調和を大切にして過ごす事ができれば波の大きな年でも緩やかな波に変える事ができると思います。