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昌朋カフェブログ

陰陽五行説

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糖質制限をしたり、絶食をしたり、例えば米など穀物類を抜く方がいらっしゃいます。漢方や五行を理解されている方ならまずありえない事だとすぐにわかると思いますが、主食である米を抜くということは四柱推命でいうと日主がいないということと同じです。日主ありきの命式に日主がいないのだからありえないことです。会社で言うと社長のいない会社。総理大臣のいない国会。胃の滋養抜きにして他の臓器が目覚ましく活動することはありません。米などの穀物は胃の滋養にかかせません。土ですね。五行の中で土はとても大切な働きをします。素問などの医書にも土王説があります。五行はすべて同格ではなく、土が他よりも一段と強い立場にあるという説です。ですから土は中央に位置し、他の行に影響を与え続けている、そう考えればおのずと胃の滋養が1番大切だということがわかるはずです。

例えばブレンド茶で大切な事、それは柱を立てる事ですよね?その柱を活かすブレンドをすることです。易学を知ればすぐに理解できます。漢方医の方であれば皆知っている易学です。私はまだまだ四柱推命止まりですが、ブレンド茶をつくるときは命式を頭の中で組み立てます。日主を立て、日主を助けて補助してくれるものを組み立てます。会社で言うなら社長がいて、取締役や部長、課長、そして社員の方々がいる、と想像してください。その会社を盛り上げていくには社長を筆頭にどうすればよいか、と考えるのと同じです。日主を中心に考えますから、普段の食事は米など穀物を中心として他の食物を選ぶということです。

陰陽五行説にある言葉で「毒薬は邪を攻め、五穀は養と為し、五果は助と為し、五畜を益と為し、五菜を充と為す。気味合いて之を服し、以って精を補い、気を増す。」とあります。毒薬とは現代の毒薬の意味ではなく食品に比べて少し作用が強いものを指すので、漢方や薬膳素材のことですね。それらは邪を攻め邪を身体から追い出し、五穀や五畜で滋養して益を増し、五果や五菜で助と充で補助してくれます。それらを服すことにより精を補い気を増す。食材とは欠けてはならないのです。それぞれが違った、そして一つ一つ重要な役割を担っています。肉がだめだと野菜ばかりを食べても身体というものは偏ります。五菜や五果はあくまで補助の役割であり、陰陽で言うと陰のものが多く陰に偏ります。逆に肉や魚、酒ばかりをとると陽に偏ります。漢方や薬膳素材というのは邪を身体から追い出そうとしてくれますが、それを助けるのが他の食材の役目であります。追い出すだけでは身体というものは元気になりません。滋養し、補助しなければならないということです。

命式で考えれば日主を漢方に置き換えて考えるとわかりやすいかと思います。その漢方の役目を助け、補うものが必要だということです。

今の人達は漢方に対しておかしな考えをしています。まるで魔法の薬のように思っている人が多く、メディアもそのようにとりあげていますが、コマーシャルなどでも「更年期脂肪にはこの漢方が効く」というコマーシャルなどもとてもおかしな事です。その漢方を飲むだけで脂肪がなくなり痩せる、というような言い方です。まるで魔法の薬のような言い方をしています。そもそも更年期脂肪などという言葉自体がおかしいんですけどね。その商品を売るために作ったアホで幼稚な言葉です。むなしく幼稚な時代だと感じます。

米など穀物類を食べる量は自分の生活スタイルに合わせればいいだけです。よく動きよく汗をかく仕事をされている方はしっかりと食せば良いですし、さほど動かずじっとしている方は普通ぐらいで良いですし、それはご自身に合わせれば良いだけです。食べ過ぎは大過になりますから、どんな食材も過ぎることがなければちゃんとあなたの身体を助けてくれます。食材に振り回されるのではなく、あなた自身が食材をコントロールすれば協力な助っ人です。

「同じ味を多食するとその所属臓器のエネルギーが強くなりすぎ、その臓器と相剋関係にあたる臓器の支配領域の部分が犯される」とあります。木が大過すれば土を剋します。火が大過すれば金を剋します。身体は繋がっています。「五行がコントロールを失い一方を損害させた場合、それが一定程度に達すると損害を受けた方に相応の反応が現れて、新たなバランス関係を得ようとする。疾病の際に自然治癒が行われるのもこの現れと考えられる」とあります。あなたの考えとは裏腹に、身体は常にバランスをとろうと無意識に動いてくれています。自分がどんなに悪い食や生活をしていても、身体は基本的に悪くなってゆく部分を修復してくれようとしてくれています。それが自己治癒力です。その限界を越えれば病となり死に至ります。そういった生活をしている人が子を産めば遺伝し、次の世代へと引き継がれてしまいます。

どんな方でも胃の滋養をまず重視することをおすすめします。胃を大切にするということは脾を大切にするのと同じ。胃が弱れば脾に影響します。胃と脾は表裏関係にありますから、胃の機能に異常が生ずると他の臓器の働きに重要な影響を及ぼし表裏関係である脾の運化機能が不能となる、とあります。それほど胃と脾の関係は重要であり大切です。酸味を多くとり過ぎれば木は土を剋しますから脾胃を傷つけます。辛味など多くとり過ぎれば金は木を剋しますから土を剋す木が悪くなれば脾胃に影響します。

例えば肝を病みやすい人は酸味を好む、もしくは酸味を少しも受けつけないこともあると言われています。五味は五臓を養いますが反対に傷つけることもあります。「適量を食べることは必要であるが過量にとるとかえってその臓を障害する。例えば甘いものを特に好み、または特に嫌って食べないのは脾の病である。この場合甘みを少量食べるのは良いが、多量に食べるのは良くない。また酸味は蛋白質をしめる作用があり、夏の汗をかく季節には適当に肌をしめるので酢のものを食べるのは良いが、食べ過ぎると筋肉が固くなるのでよくない。」とあります。好きだから、と多量に摂取することは自分の身体を痛めつけているのと同じです。土(脾)が悪いと水(腎)がにごります。脾が悪いと腎に影響します。

何かの食材を制限する、とか、抜く、などをするということは自ら五行のバランスを崩しにかかっているのと同じです。自ら自身の身体を剋すことが何故うれしいことでしょうか?脳が喜ぶ飲食ではなく、身体が喜ぶ飲食を。

例文で書いた文章は「陰陽五行説」

著者   根本幸夫    根井養智

の本です。